「大人のADHD」は睡眠時無呼吸症候群かもしれない

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 ただ、そのためには専門家による診断・サポートが欠かせない。ここが難しい点だ。

「医療関係者の間でも、大人のADHDの注目度は徐々に高まってきていますが、悩んでいる人の相談に十分対応できているかというと、まだまだです」

 こう話すのは、九州・福岡で発達障害の専門クリニックを開く「パークサイドこころの発達クリニック」の原田剛志院長。ADHDは「不注意」と「多動性・衝動性」の2つ以外の症状も非常に多く見られ、患者が10人いれば10通りの悩みがあるという。

 ところが、「大人のADHDとはこういうもの」という概念がひとり歩きしていて、実はADHDではないのに「大人のADHDです」と診断されているケースが珍しくないのだ。

■「いつから」が見極めのポイント

 原田院長がその中でも特に増えていると感じているのは、「睡眠時無呼吸症候群」との誤診だという。

2 / 4 ページ

関連記事