マンモだけ? 次の乳がん検診は「乳腺濃度」も要チェック

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「『高濃度』から『脂肪性』のどれに該当するかは、乳腺専門医であればマンモの写真から一目瞭然です」

 ところが、残念ながら、マンモを受けても乳腺濃度を知らされていない人が圧倒的に多い。乳がん検診の報告書に、乳腺濃度についての項目がないからだ。

 乳がんには腫瘍(しこり)で発見されるものや、石灰化で発見されるものなどがある。そのため、乳がん検診を受けた時の報告書には、「腫瘍」「石灰化」「随伴するその他の所見(局所的非対称性陰影、構築の乱れ~乳腺のゆがみ~など)」の項目がある。しかし、これらに問題がなければ、たいていは乳腺濃度の情報はもたらされず、「異常なし」と告げられる。本気で乳がんの早期発見を考えるなら、マンモを受けた時、自分から「乳腺濃度はどうですか」を聞く。必須ポイントだ。

■理想は「両方」

3 / 4 ページ

関連記事