病院は本日も大騒ぎ

美人は損? 患者に人気のある看護師はいじめに遭うことも

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写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 クリニックから総合病院に転属して20余年になる看護師のマサヨです。今回は看護師同士の「いじめ問題」についてお話しします。実は病院によっては、珍しいことではないのです……。

 勤務30年、40年というベテランの看護師は、若い看護師を指導するときに口調がきつくなったり、ミスなど起こした際は厳しく叱ります。

 これを「いじめ」ととらえてしまう若い看護師もいて、「あの婦長は嫌い」などと仲間内で言い合っているなんてことがあります。でも、これはいじめではありません。

 看護師の勤務時間は毎日違います。交代の時に看護師同士で引き継ぎを行い、その他にナースセンターでミーティングや反省会も開きます。この看護師たちが集まる話し合いの場で、「いじめを受けているな」という看護師がわかるのです。

 看護師にもいろいろなタイプがいて、中には意地の悪い看護師もいます。引き継ぎのとき、「もっと優しく話せばいいのに」と思ってしまうほど言葉がつっけんどんで、事務的な口調で応対しているケースも少なくありません。

 また、他の病院に勤務している看護師からはこんな話を聞きました。その病院に美人で可愛いらしい若い看護師が入ってきたそうです。性格も優しく、入院患者さんや医師の間で、たちまち人気者になりました。

 ほどなく、何人かの患者さんが「あの娘(看護師)、今日は休み?」などと、他の看護師に尋ねるケースが増えたといいます。これを面白く思わない看護師が何人もいました。ウワサがパッと広まり、その看護師はいじめの対象にされてしまった。とくに、意地悪な看護師ほど、こうした美人で人気がある若い看護師をいじめのターゲットにするようです。

 看護師は女性職場の世界でしょう? 看護師同士で、顔形や容姿などを注意深く見ているんです。「あの看護師に私は勝てない」と思えば、嫉妬心というか、敵対視する“女心”が芽生え、いじめに結びついてしまうのかもしれません。