飲み方と食べ方にコツ 忘年会の“血糖値スパイク”こう防ぐ

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「血糖値スパイクが怖いのは、放っておくと本格的な糖尿病を発症するだけでなく、心筋梗塞や脳梗塞、認知症などの引き金となる動脈硬化を起こすことです。血糖値の急上昇・急降下を繰り返すと、血管の内壁の細胞から有害物質である活性酸素が大量に発生します。それが血管の内壁を傷つけ、修復するために集まった免疫細胞が血管の内壁に潜り込んで血管を硬く、狭くするのです」

 動脈硬化は血管の老化だ。それが進むというのは、それだけ早く老けることでもある。

「動脈は心臓から送り出される血液とともに、酸素や栄養を全身に運ぶパイプの役割を担っています。しかも、動脈自ら収縮や弛緩することで、血液がスムーズに流れるよう手助けをしています。ところが、動脈の弾力性が失われ、血管内が狭くなると血液が流れにくくなり、全身の細胞が酸素不足・栄養不足となって衰えていくのです」

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