命を落とすケースも 「ランナー頭痛」を侮ってはいけない

ふらつきがあれば救急車を(C)日刊ゲンダイ

 マラソンやジョギングを愛好しているランナーには、頭痛を訴える人が多いという。「よこすか女性泌尿器科・泌尿器科クリニック」の奥井識仁院長に話を聞いた。

 骨盤外科医の奥井院長は、自身もランナーであり、子供の頃からの頭痛持ちだ。そのため、「走っている途中、あるいは走った後に頭痛が起こる。原因や対処法を教えて欲しい」といった相談をランナーからしばしば受けるという。

 頭痛の起こり方によっては、MRIなどの検査がすぐに必要な「命を落とすリスクが高い頭痛」もあるから要注意だ。具体的に紹介しよう。

■危険なケース

 頭痛と同時にふらつきや吐き気がある場合、まず考えられるのは低血糖。糖尿病でインスリン治療を受けている人に起こりやすく、対処が遅ければ命にかかわる。また、糖尿病でなくてもランナーには誰でも可能性がある。

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