命を落とすケースも 「ランナー頭痛」を侮ってはいけない

ふらつきがあれば救急車を(C)日刊ゲンダイ

「ふらつきを伴う頭痛があったら、糖分を摂取しましょう。治まらなければ救急車を呼んだ方がいい。対策としては、特に長時間走るフルマラソンでは、走りながら糖分を適切に摂取すること」

 次に脱水が挙げられる。血液の量が低下し、脳への血流が減り、頭痛やふらつきを起こす。

「走っている時はスポーツドリンクなどを度々飲んでください。加えて、日頃から自分に合った水分量を知っておくべきです」

 なぜなら、水分補給が過剰なのもNGだからだ。汗でナトリウムが失われているのに、水分補給で体内のナトリウム濃度がより低くなり、「低ナトリウム血症」を引き起こしかねない。

「低ナトリウム血症も頭痛の原因。軽度では全身倦怠感、中程度では頭痛や吐き気が起こります。高度になるとけいれんを起こし、意識を失う重篤な状態に至ることもあるのです」

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