命を落とすケースも 「ランナー頭痛」を侮ってはいけない

ふらつきがあれば救急車を(C)日刊ゲンダイ

■工夫で改善できるケース

 走っている途中や走り終えた後に頭痛をしばしば起こす人に、「コーヒーを1日何杯も飲んでいない?」、あるいは「頭痛薬を頻用していない?」と聞くと、たいていはどちらかにうなずくという。
「ランナーに見られる良性の頭痛のうち、かなりの割合を占めていると考えています」

 コーヒーにはカフェインが含まれていて、脳の血管に作用して頭痛を感じにくくする。カフェインの作用が切れてくると再び頭痛を感じるが、コーヒーを飲むと治まる。これを繰り返していると、自分の体内の“天然の痛み止め成分”が出にくくなる。頭痛薬も同様で、頻繁に使っていると、天然の痛み止めの分泌が抑制される。

「走っている間のカフェイン切れ、頭痛薬切れによる頭痛です。2週間ほどコーヒーや頭痛薬を断つのが対処法になります」

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