病院は本日も大騒ぎ

足音で存在アピール 「女王様」看護師に医師も頭を下げる

 いつもはぞんざいな態度の中堅医師までもが、廊下ですれ違うと頭を下げるほど。事務方も、女王様と話すときは作り笑顔を絶やさないとか。なにか弱みでも握られているのでしょう。

 そうした姿を見ている若い看護師は、「女王様に嫌われたら何をされるかわからない」と気軽に声もかけられないといいます。看護師は女の世界です。少しでも認めてもらいたい人は「部長さん、今日の洋服、すてきですね」などとヨイショするのですが、女王様は「あ、そう」と、蔑むような態度をとるのだそうです。

■おべんちゃらを言うと蔑まれる

 また、女王様は廊下を歩くときにわざと靴の音を響かせて存在をアピールするといいます。それに気づかず、看護師同士で無駄口を叩いていると、患者さんの前でも平気で「静かにしなさい!」と強い口調で叱責される。

 しかも女王様は、キャリアが長いだけでなく、仕事ができるから厄介だとか。たとえば、問題が多い入院患者さんのことで相談すると、担当の看護師に代わってその患者さんに「いい加減に態度を改めてくれないと、病院として考えがありますよ」とビシッと言う。そのため、ますます誰も逆らえないのだそうです。

 とくに同年齢の看護師たちにとって女王様は煙たい存在で、「女王様がナースセンターに姿を見せると空気がピンと張り詰める」と言っていました。友人にはお気の毒ですが、「同じ病院でなくてよかった」と心の底から思いました。

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