どちらもヘロインに耐性がある人でさえ、ほんの微量で過剰摂取を起こすほどの強さで、昨今の死亡事故の原因の多くを占めています。アメリカでは製剤されていないため、メキシコのドラッグ・カルテルなどにより違法に持ち込まれています。
最も危険なのは、ヘロインとして売られているものに、値段が安いカフェンタニルが混入しているケースです。
16年オハイオ州でわずか6日間に174件ものヘロイン過剰摂取事故が発生しましたが、これがヘロインにカフェンタニルが混入しているのを知らずに摂取したのが原因だったとみられています。
このようなカフェンタニルが原因の過剰摂取事故は全米、さらにカナダにも急速に広がる気配を見せ始めていますが、人種や貧富の差なども超えてあらゆる人を巻き込んだ非常に深刻な社会問題となっています。
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