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世界的な流れに 食品会社巻き込んだ減塩運動が本格化へ

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写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 某大手食品メーカーが、自社のカップ麺の塩分を2020年までに現在より15%減を目指す取り組みを始めたという。

 昨年の厚労省の「食塩摂取量目標の見直し」や、WHO(世界保健機関)の「1日あたり5グラム未満」という目標がきっかけになったというが、食品会社を巻き込んだ減塩運動は、世界的な流れだ。

「英国ではパンに含まれる塩分を3年間で10%減らすなどした結果、心臓病などの患者が減り、医療費が毎年2600億円削減できた。10年前の国際研究で、日本と英国は加工食品からの塩分摂取が全体のナトリウム摂取の9割を占めており、個人での減塩には限界があることが分かっていました。英国の成功を見て、日本政府も減塩に本腰を入れており、他の食品会社も協力せざるを得ないでしょう」(循環器科医師)

 ちなみに、研究では日本のナトリウム摂取源は醤油21%、加工魚介類16%、スープ15%、野菜14%。今後はこうした加工食品の塩加減が変わることになりそうだ。