愉快な“病人”たち

渡部又兵衛さん 膝下切断の告知に思わず「舞台立てます?」

お笑い芸人の渡部又兵衛さん(C)日刊ゲンダイ

 それで仕方なく病院で診察してもらい、利尿剤などをもらってしばらく通院していたら、そこの医師が「専門病院へ行った方がいい」というもんで、東京女子医大の糖尿病センターに行ったんです。検査後、医師からは「ヒドイというよりヤバイという感じ」と言われました(笑い)。

 そこから、怒涛の糖尿病合併症のオンパレードでした。両目の白内障の手術から始まり、背中に結核菌がついて膿がたまって大手術。保健所も巻き込む大騒ぎで、糖尿病ゆえに免疫力がないので、医師には「命の保証はできない」と言われました。3カ月入院して、やれやれと家に帰ってきた1週間後、今度はガスファンヒーターに足を近づけたまま寝ちゃって、左足の親指の皮がペロンとむけました。それがきっかけで、左足の膝から下を切ることになったのです。

 糖尿病による神経障害で、痛みを感じなくなっていたんですね。やけどを放っておいたら黒くなってきて、2~3カ月後に壊疽の専門家に診てもらったときには「骨が見えるし、ちょっと臭うね」と指摘され、「整形外科と一緒に治療しよう」ということになりました。その段階で、親指切断は確定。ところが、ベッドが空くまで1週間あり、その間に高熱で倒れてしまって、医師から「指だけじゃなくて膝から切らなきゃダメみたいだ」と言われたんです。

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