愉快な“病人”たち

渡部又兵衛さん 膝下切断の告知に思わず「舞台立てます?」

お笑い芸人の渡部又兵衛さん(C)日刊ゲンダイ

 そして、06年にそんなこんなを書いた本「お笑い芸人 糖尿病と二人連れ」を出版したんです。それを偶然、図書館で読んだというのが25年前に別れた女性で、現在の妻なんです。ドラマチックでしょう? 本の中で「足を失ったことよりも彼女を失ったことのほうが悲しい」と書いたのを読んで、4年前に舞台を見に来てくれたんです。すぐにお付き合いが始まりました。

 結婚を決意したのは、それから2~3カ月後に私が倒れて入院したとき、彼女が病院に駆けつけてくれたのに「病室には家族しか入れなかった」という経緯があったからです。糖尿病のおかげで結婚できたようなものです(笑い)。

 今、元気でいられるのは、彼女の内助の功はもちろんですが、次から次にニュースを追いかけていつも笑っているからだと思います。もし、シリアスな劇団だったら、もうとっくに寝たきりだったんじゃないかな。

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