看護師直伝 がん治療と笑顔で付き合う

看護師も悩む家族との関わり方

 先日、臨床経験3~4年目の看護師に苦手なことや困っていることを聞く機会がありました。

 すると、「ご家族とどのように関わったらよいのか戸惑います」「ご家族が患者さんの治療や生活に対して、どのような希望をもっているのかをなかなか聞けません」といったような声が多く聞かれました。

 看護領域では、患者さんだけでなく、患者さんとともにいる家族もケアの対象としていますので、このような悩みは意外と多いのです。看護師としては、家族が面会に来るチャンスを今か今かと待っています。ただ、看護師が少ない夜勤帯の時間に、仕事帰りで面会に来られる家族も多いですから、そういった場合、どうやって話をしようかと悩んでしまうのです。

「今、息子が来ていたよ」と、看護師が知らないうちに面会に来られている場合もあり、次のチャンスをうかがったりしています。

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