医者も知らない医学の新常識

「お酒は適量であれば健康的」は本当か?

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 しかし、アルコールを飲まない人の健康状態などを加味して再度分析すると、時々飲むだけの人の方が、寿命は長いという結果に変わったのです。

 もちろん、お酒が大きく健康に影響するのは、1日25グラムを超えた時であることは間違いがありませんが、「少量のお酒は健康に良い」という考えは、それほど信用はしない方がよさそうです。

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石原藤樹

石原藤樹

信州大学医学部医学会大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。