糖尿病予備群は要注意…正月の血糖値コントロール術

おせち料理の味付けは濃く、糖質や塩分の取り過ぎも(C)日刊ゲンダイ

 正月は自宅でテレビを見ながら寝て過ごす。そんな人も多いのではないか。しかし、年末年始は血糖値が上がりやすい季節。糖尿病やその予備群の人は用心しないと本格的な糖尿病に苦しめられることになりかねない。女子栄養大学・栄養クリニックの蒲池桂子教授に正月の血糖値コントロール術を聞いた。

「冬場は、1年間で血糖値が高くなる時季です。糖尿病の診断基準のひとつで、過去1~2カ月の血糖値の平均を示すHbA1cは、特に2、3月が高い。それだけ年末年始の血糖値コントロールが難しいのです」

 年末年始に血糖値が乱れる理由のひとつは寒さ。その刺激がアドレナリンを分泌させ、血圧とともに血糖値をアップさせる。ふたつ目は睡眠不足。夜通し話したりテレビを見ることで、食欲を高めるホルモンであるグレリンの増加と、それを抑えるレプチンが低下。その結果、食べ過ぎて血糖値が上がり、糖尿病の発症リスクがアップすることが国内外の研究で分かっている。

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