愉快な“病人”たち

夏目亜季さん 「お母さんを呼んで」でよほど悪いと察した

夏目亜季さん(C)日刊ゲンダイ

 医師や研修医がたくさん立ち会う中、分娩のようにヒーヒーフーフーと呼吸しながら、たくさんの器具をお腹の中に入れられるんです。しかも、麻酔なし! 照射の位置を固定して照射が終わるまで1時間、ときには1時間半もじっとしていなければなりませんでした。この治療はすごく嫌でしたね。

 そんな14年の年末を終え、「寛解です」と言われたのは年明け1月でした。マスコミで取り上げられることも増えましたが、可哀想に思われるのもキャラじゃないし、この経験をプラスにしたいと思ったんです。それで、自らがん検診の啓蒙活動をしている会に連絡してイベントに参加したり、学校での講演を始めました。

 周りからは「明るい」ってよく言われます。持病が全身性エリテマトーデスの症状の一部と判明したのは今年ですし、22歳で声帯結節、18歳のときには事故で外傷性くも膜下出血も経験していて、26歳ながら、なかなかの波乱人生です。それでも私が前向きなのは、前向きでいることが好きだからです。書いたり、話したり、部屋の模様替えをしたり、気分転換の方法をたくさん持っています。無理しても笑っていれば、「笑う門には福来る」ですから(笑い)。

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