受診までの「応急処置」

【せき止め】気管支拡張作用も ハチミツ・コーヒーなどが効く

コーヒ-(C)日刊ゲンダイ

 冷たい空気を吸ったときにせきが出るような気管支の弱い人の場合、ぜんそくの予防対策として「コーヒー」を勧める。コーヒーには、ぜんそくの薬の「テオフィリン」と似た物質が含まれ、気管支拡張作用があるという。

「欧州の論文では、1日にコーヒーを3杯飲む人は、飲まない人に比べて、ぜんそくになる可能性が28%低下するという研究データがあります」

 ファイトケミカルの一種「ブロッコリースプラウト」(カイワレダイコンに似た野菜)も気管支収縮を抑制して、ぜんそく予防になることが米国の研究で分かっているという。

「市販薬を使うならせき止め薬より“去たん薬”の方がいいでしょう。せき止め薬はせき中枢に作用して“せき反射”を止めてしまいます。しかし、せきは生体防御反応なので、せきを止めずに去たん薬でたんの排出を促した方が本当は治りが早いのです」

 医者を受診したとしても、インフルエンザではタミフルなどの抗インフルエンザ薬の処方となり、ウイルス性の風邪では抗生物質は効かないので、結局、3~4日寝て静養することが一番の治療になる。細菌性(肺炎球菌や黄色ブドウ球菌など)の場合であれば抗生物質を使って治療ができるという。

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