正しい歯磨きと唾液がポイント 正月明けの「口腔ケア術」

歯は健康の基本(C)日刊ゲンダイ

「口腔ケアの“守護神”である唾液は自律神経などに支配されていますが、睡眠不足だとそのバランスが崩れ、唾液はベタベタとして量も減ります。こうなると再石灰化はさらに難しくなり、口臭もきつくなります」

 この状態を改善するには規則正しい生活に戻して、歯磨きなど口腔ケアをしっかりすることなのだが、そもそも正しい口腔ケアを知らない中高年も多いという。

「夜寝る前に洗口液などで口腔内を殺菌し、朝起きたら水で軽くうがいをしましょう。寝ている間に口腔内に繁殖する細菌を減らすためです。歯磨きは毎食後するのは当然ですが、できたら電動歯ブラシを使いましょう。『磨き過ぎになるので電動歯ブラシは良くない』という意見もありますが、手で磨くとどうしても磨き残しが出ます。その方が問題です。ただし、研磨剤入りの歯磨き粉を使ってはいけません」

 コーヒー好きは歯の表面にコーヒーが沈着している。その場合は研磨剤入りの歯磨き粉を使って手で磨くといい。フッ素入りの歯磨き粉を使う人は、歯磨き後のゆすぎは少なめの水で1回だけにとどめる。せっかく歯の表面についたフッ素を洗い流さないためだ。

3 / 4 ページ

関連記事