独白 愉快な“病人”たち

相島一之さん 痔のクリニックで「厄介な病気」と言われ…

俳優の相島一之さん(C)日刊ゲンダイ

 その先生は肛門から指1本入れただけで「これは痔じゃありませんよ。ちょっと厄介な病気かもしれません」と指摘し、お尻からスコープを入れてモニターを見ながら「悪性かもしれないです」と言うんです。頭が真っ白になりました。「どうしよう……」ということしか頭に浮かびませんでした。

「病院のあてがまるでない」と言うと、先生がすばやく品川にあるNTT東日本関東病院に連絡をしてくださり、「このまますぐ新幹線で品川へ行ってください」と。「車で来てるんですけど」と言うと、「車は置いたままでいいです」と言われ、事の重大さを感じました。

 すぐに妻に電話をして、「厄介な病気って言われちゃった」と話しました。自分では平静を装ったつもりですが、妻には「あのとき泣いてたね」と言われるくらい動揺していました。

■「本当にラッキーだった」

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