当事者たちが明かす「医療のウラ側」

眠くなりにくい薬も 花粉症に新たなスイッチOTC医薬品

今年の花粉の飛散は2月上旬から
今年の花粉の飛散は2月上旬から(C)日刊ゲンダイ
首都圏の50代勤務医

 気象庁の花粉飛散予測によると、今年の花粉の飛散は2月上旬に九州北部や中国・四国・東海地方の一部から始まるようです。その量は東日本が前年より少なく、関西・九州・四国などは逆に多いようです。

 そんな中、これまでは医師の判断がなければ使えなかった花粉症の薬が、新たにスイッチOTCとして承認され、近いうちに使えることになるようです。

 一つは飲んでも眠くなりにくい、アレルギー性鼻炎の薬「クラリチン」です。「アレグラ」も眠くならない薬ですが、治験ではクラリチンの方がわずかながら眠気を感じる人が少なかったことから、日本では最も眠気を抑える薬だといわれています。

 もう一つは、「タリオン」です。花粉症だけでなくじんましんなどアレルギー全般に使える薬で、アレグラやクラリチンよりも強く、「アレロック」などよりも弱いという位置づけです。

 患者さんの中には“新しい花粉症対策の選択肢ができたことで、花粉症シーズンは過ごしやすくなる”と思われるかもしれません。

 しかし、患者さんはどの薬が自分に合うかなどわかりません。結局、スイッチOTCとは国の医療費を減らすため、処方薬を減らして、患者さんが10割負担する大衆薬を増やしている、ということに過ぎません。

 実際、今年1月1日からスタートしたセルフメディケーション税制は、スイッチOTC医薬品を購入した際、その購入費用は所得控除を受けられるという制度ですが、国の医療費の患者への押し付けに過ぎないのです。