当事者たちが明かす「医療のウラ側」

眠くなりにくい薬も 花粉症に新たなスイッチOTC医薬品

今年の花粉の飛散は2月上旬から(C)日刊ゲンダイ

 患者さんの中には“新しい花粉症対策の選択肢ができたことで、花粉症シーズンは過ごしやすくなる”と思われるかもしれません。

 しかし、患者さんはどの薬が自分に合うかなどわかりません。結局、スイッチOTCとは国の医療費を減らすため、処方薬を減らして、患者さんが10割負担する大衆薬を増やしている、ということに過ぎません。

 実際、今年1月1日からスタートしたセルフメディケーション税制は、スイッチOTC医薬品を購入した際、その購入費用は所得控除を受けられるという制度ですが、国の医療費の患者への押し付けに過ぎないのです。

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