がんよりも怖い 「急性心筋梗塞死」から逃れる3つの方法

東邦大学医療センター佐倉病院の東丸貴信教授(左)、心臓マッサージの様子/(C)日刊ゲンダイ

「血管が狭くなり、心筋に血流や酸素が送り込まれなくなって発症する『狭心症』は2通りあります。動脈硬化で冠動脈の内腔が狭くなり、坂道や階段など心臓に負担がかかると起きる『労作性狭心症』と、睡眠中や安静時に突然、冠動脈がけいれん発作を起こす『冠れん縮性狭心症』です。急に前者の症状が出たり、回数が増すと、『不安定狭心症』と呼ばれ、『心筋梗塞』に移行する可能性があるのです」

■1分以上続く不穏な胸の痛みがあれば病院へ

 狭心症は締め付けられたり、チクチクするような胸周辺の痛みを伴うが、我慢してはいけない。

「狭心症か否かなんて考える必要はありません。1分以上続く不穏な胸の痛みを覚えたらすぐ病院に行き、診察を受けましょう。それが『心筋梗塞』予防につながります」

 ではこの時季、「心筋梗塞」の発症リスクを下げるにはどんなことに気をつければいいのか?

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