米130万人調査で判明 女医にかかる方が死亡率低い不思議

この人は女医を演じる女優…(C)日刊ゲンダイ

 患者が接しやすいからか、女医は病状の把握がうまいのかもしれない。入院する時は、ぜひ女医にかかりたくなる結果だが、日本では女医はまだ圧倒的に少ない。医学部の男女比は1:1に近づきつつあるが、女医の割合はわずか2割。せっかく医学部を出ても、医者として働く女性は少ない。だからか、医療現場に“残っている”女医は、腕がいい可能性が高いらしい。

「医学部卒業後、女医になっても、結婚、出産、子育てで離職することもあるうえ、医者の世界はまだまだ男社会のため、女性ということでいじめられたり、男性中心の流儀についていけないケースも多い。それに、患者の方にも“女医は頼りない”という偏見があって、男性の医者にかかりたがる人も少なくありません。2割の女医はそうした境遇に打ち勝ってきた方です。ですから、女医と接していて、“精神的な強さ”を感じることはこれまでもありました。今回の調査結果で、医療技術も男性より上ということになりますね」(米山公啓氏)

 もっと女医が増えてほしい。

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