看護師直伝 がん治療と笑顔で付き合う

いつもと違うが鍵 あまり知られていない抗がん剤の過敏症

 抗がん剤には過敏症を起こしやすいものがあり、それを使う時は過敏症を予防する抗アレルギー薬を事前に投与します。

 しかし、それで100%過敏症を抑えられるとは限りません。もし、以前に前述のような症状(皮膚のかゆみや赤みなど)が、薬や食品で出てきたことがある場合、抗がん剤治療の前に、医療者に必ず伝えてください。一度も経験したことがない方より、過敏症を起こすリスクが高いからです。

 医療者も過敏症の有無を観察していますが、自己申告が対処をよりスムーズにすることは間違いありません。目立った症状はなくても、「何かおかしい」「いつもと違う」がカギになります。

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