どちらも患者の心臓をモニターし、その機能をコントロールして心臓発作を防ぐ働きをしています。心拍数などのデータが医療従事者のコンピューターに送信装置を通じて送られる仕組みですが、ハッカーはこの送信装置にアクセスすることで心臓内の機器をハッキングすることが可能。ハッカーが機器の電池を消耗させたり、不正確なペーシングを起こしたり、ショックを与えたりできるというのです。
これを受け、セント・ジュード・メディカル社は修正プログラムの配布を始めていると発表。一方、FDAは実際に機器がハックされた事例はなく、セキュリティープログラムをアップデートすれば同じ機器を使い続けても問題はないとしています。
まるでスパイ映画のようなことが現実に起こり得る時代。医療業界ではより効果的なサイバーセキュリティー対策が急がれています。
ニューヨークからお届けします。