受診までの「応急処置」

【急性の下痢】発熱や嘔吐を伴うなら「下痢止め」はNG

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「水分の取り方は、一気に大量に飲むと胃腸が刺激されて下痢や嘔吐が起こりやすくなります。少量をこまめに飲むことがポイントです。飲料は冷たくせずに、常温や少し温かい状態で飲むのがいいでしょう」

 食欲がなければ食事は無理して取る必要はない。持病の薬を常用している人でも、薬を飲むために食事をする必要はないという。心臓病や脳卒中の予防薬を飲んでいる人は、必要な薬を決められた通りに飲む。糖尿病の薬は、食事をしなければ飲む必要はない。逆に、食事をしないのに飲むと低血糖を起こす恐れがあるから要注意だ。

「ウイルス性胃腸炎の症状のピークは1~2日です。細菌性では、下痢がウイルス性ほどひどくない場合もあるので、少し遅れて2~3日で峠を越します。食欲が出てきたら、おかゆなどの消化のいいものを取るようにしてください」

 すぐ受診した方がいい下痢は次のような場合だ。

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