カロリー制限で長生き 成功の秘訣は“腹7分目”にあり

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 昔から「小食は長生きにつながる」と言われる。この言い伝えが正しいことが米国の研究機関によって実証された。

 研究結果をまとめたのはウィスコンシン大学と米国立加齢研究所。どちらもサルを使い、好きなだけ食べるグループと摂取カロリーを3割減らしたグループに分けて生存年数を調べてきた。

 これまで両機関の調査方法が違っていたため結果に食い違いが生じたこともあったが、今回、実験開始時のサルの年齢を「1~14歳」と「16~23歳」に分けて改めて解析。その結果、両機関とも年齢が高い16~23歳でカロリー制限を開始したサルに限り長生きの効果がみられ、オスの場合は平均寿命の推計が全体より9歳長かったという。1~14歳の場合は効果がみられなかった。

 さらにカロリーを減らす時期や性別に関係なく、がんの発生率が15~20%ほど低かった。また糖尿病や脳卒中の発症年齢が遅かったという。

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