■積極的に野菜や玄米といった食品を
こうした心臓の治療薬を服用している患者さんは、便秘薬が同時に処方される場合も少なくありません。それだけ、便秘に悩むケースが多く、しっかり対処する必要があるということです。
また、コンスタントな排便がなかったり、外出先にも便秘薬を持参しなければならなくなったりすると、大きなストレスがかかります。ストレスは心臓にとって大敵です。ストレスを受けると交感神経が優位になり、神経伝達物質のアドレナリンが大量に分泌されます。アドレナリンは心拍数を増加させたり、血流を増やして血管を収縮させるため、血圧が上昇します。それだけ、心臓の負担が増えてしまうのです。
心臓を治療中の患者さんはもちろん、危険因子を持っている人は、便秘によるいきみやストレスによって心臓に余計な負担をかけないために、まずは便秘を予防することを心がけましょう。
天皇の執刀医「心臓病はここまで治せる」