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新たな脂肪肝炎検査のための血液検査全国検証の裏に何が?

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写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 全国17の病院がお酒を飲まない人が発症する「非アルコール性脂肪肝炎(NASH)」患者を対象にした血液検査の検証に乗り出すという。NASHの国内患者数は推定約300万人。10年以内に1~3割が肝硬変や肝がんへと悪化するとされ、糖尿病や肥満などの原因ともいわれる。

 確定診断には入院しての「肝生検」が必要なうえ、医師による診断結果のばらつきがある。そのためより簡易な診断法が求められてきた。今回の検証では血液検査による診断法を検証するというが、問題はそれだけNASH患者が増えているということ。

 その理由のひとつが、炭水化物の過剰摂取。少ない食費で腹を満たそうとして米や麺などの炭水化物摂取に走った結果、肝臓に脂肪がつき炎症を起こしている可能性が高い。実際、サラリーマンの昼食1回分の平均額は1992年の746円が、2010年には507円まで落ち込み、2016年には587円になっている。検査法開発もいいが、経済を回復させ、昼食代をアップさせるべき?