あの話題の治療法 どうなった?

美容系外科医が「レーシック手術」をダメにした

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

■知識と経験豊富な眼科医なら安全

 さらに、眼球への刺激がより少ないフライングスポットタイプの、1回の照射エネルギーの少ないエキシマレーザーを使うのは当然だという。

「廉価な強いエネルギー照射タイプは網膜剥離や白内障なども起こしかねません」

 また、30代後半の老眼年齢になると、徐々に目の調節力が衰える。レーシック手術後に近視が治り遠くは見えるが、老眼でスマホの文字や本が読めなくなることがあるという。

「それを避けるには手術前には調節力の検査が必要ですが、やっていない施設も多い。老眼の始まる30代後半以降は、モノビジョン法で片目だけでも少し近視を残すべきです。50代以降は老眼も進み、白内障が始まる時期で、レーシック自体を行うべきではないと思っています。また、レーシック後は眼圧が低く計測されるので、緑内障患者は進行しても気付かないことも多いのには注意します」

 眼科外科領域全体の深い知識と経験のある腕の良い医師を選べば安全ということか。

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