急性心筋梗塞の患者数は年間約60万~70万人。そのうちの約4万人が、発病から1カ月以内に亡くなっています。また、すべての心臓病患者数は約173万人、死亡数は約19万6000人に達します。それに対してCCUの数はまだ少なく、2014年の統計では全国で323病院、1759床に過ぎません。
そのため現状では、CCUの有無が心臓病の死亡率など統計上の数字に影響することはほとんどありません。しかし、その病院がどれだけ心臓病に力を入れているかのバロメーターになり得ます。われわれから見れば、CCUを有する病院が地域内にあれば、気持ちの上で安心感が得られるというわけです。
表は都道府県レベルでのCCUの病床数をまとめたものです。首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉)には合計515床、全国の約3割が集中しています。福岡、大阪、愛知といった大都市圏も、それなりの数を保有しています。
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