最大のCCU数を誇る東京都でも、状況は似たようなもの。そのため71病院(443床)が参加する「東京都CCUネットワーク」が組織されており、東京消防庁などと連携して、空いているCCUの融通や患者の迅速な搬送を実現しています。この活動は全国に広がりを見せており、大阪府でも同様の取り組みが行われています。しかしまだ部分的で、府全体をカバーするネットワークは組まれていないようです。
京都府のCCUは、主に京都市内に集中しています。中丹医療圏の10床は、ほとんどが舞鶴市に集中しています。旧日本海軍、現在は海上自衛隊の街として、京都府下ではもっとも医療が整った自治体です。その他の地域は、ほとんど空白と言っていい状況です。
兵庫県では神戸医療圏と尼崎市や宝塚市など、東側の大阪府と接しているエリアにCCUが集中しています。ただし大阪方面に通勤する人が多いため、昼間の人口は少なめです。姫路市とその周辺は工業地帯なので、逆に昼間の人口が増えるエリアです。しかしCCUを装備した病院は見当たりません。また、丹波市、篠山市など内陸部や、豊岡市など日本海側も、CCUの空白地帯になっています。
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