そもそも食材の衛生に厳しい今の日本では、コレラが起きることはない。しかし、食事中に水分を取ることで雑菌を体内に侵入させて、知らず知らずのうちに体を壊しているかもしれない。
「口腔内の雑菌が小腸や大腸に達し、その細菌叢のバランスを崩している可能性があるのです」
■いますぐできる健康法
人間の腸内には数百種類の細菌が生息している。その数は約100兆個、重さにして1~1・5キロといわれている。
「最近の研究で、腸の細菌叢は人間が生きていくうえで必要な乳酸や酢酸などを産出。腸内を酸性にして悪玉菌の増殖を抑え、病原菌の感染や発がん物質の産出を抑える働きがあることが分かっているのです」
具体的にはがんや糖尿病、アレルギー、神経疾患、肥満などと関係し、脳への影響からうつ病との関係を指摘する声もある。