カテーテル治療は、局所麻酔で太ももの付け根の静脈から2~4ミリ径のカテーテル(細い管)を2本挿入して行う。
1本は心腔内エコー用で、もう1本は先端に穴をふさぐ器具(折り畳み式の閉鎖栓)が付いている。それを心臓まで進めていき、エコー画像を見ながら穴の開いた部分に器具を挟み込んで閉鎖する。治療時間は、心内圧測定や酸素飽和度測定などの検査を含めると1時間半くらいだが、実際に穴をふさぐのにかかる時間は正味20分ほどだ。前日入院で3泊4日。退院後は血栓予防のために抗血小板薬を半年服用するという。
「息切れ、動悸、疲れやすいなどの心不全症状が出たり、心エコー検査で右心室の拡大が始まったらカテーテル治療の対象になります。適応基準に年齢制限はなく、体重が15キロ以上、高齢者でも受けられます。ただし、穴の位置が通常と違う場所にあったり、器具を挟む部分が少ない症例では適応外です」
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