独白 愉快な“病人”たち

あの“天才子役”間下このみさん 妊娠中相次いだ難病を語る

写真家でタレントの間下このみさん(C)日刊ゲンダイ

■自分のブログにあった書き込みで光が見えた

 でも「抗リン脂質抗体症候群」と分かったのもこの時です。血液検査でやっぱり血小板が少ないので、詳しく検査をして判明したのです。「出産は厳しい。うまくいくか分からない」と告げられました。光が見えたのは、自分のブログで病名を公表したら、ある大学病院の先生から「うちの病院ではこういう出産例がある」との書き込みをいただいたことです。血液を固まりにくくする注射を出産間際まで毎日、打ち続けるという方法でした。

 主治医とも相談して、それをトライしてみることになったのですが、ひとつ問題がありました。私には尋常ではない注射へのトラウマがあったんです。7歳の時に海外で仕事があり、具合が悪くなって現地の大きな病院にかかった際、現地独特の原始的な血液採取をされ……。それがあまりにも衝撃的だったので、以来、注射という注射は気絶してしまうほど拒否反応があったんです。

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