独白 愉快な“病人”たち

あの“天才子役”間下このみさん 妊娠中相次いだ難病を語る

写真家でタレントの間下このみさん(C)日刊ゲンダイ

 でも“母は強し”ですね。妊娠5カ月のころから、雨の日も風の日も毎日、注射のために通院しました。むしろ、注射することが子供の命を生かしているという安心感につながったので、トラウマはすっかり克服できました(笑い)。

 そうはいっても、妊娠中は不安の連続でした。途中、関節痛をきっかけに、これも難病指定の「全身性エリテマトーデス」という膠原病の症状も併発してしまったんです。思い余って、夫に「この先、もし私と子供のどちらかしか助けられないと言われたら、子供を助けてほしい」とお願いしたりして……。

 結局、妊娠9カ月でしたが、赤ちゃんが2000グラムを超えたところで無事に出産しました。息をしたまま外の世界を見せてあげることができて本当によかった。つくづく、人は奇跡に奇跡を重ねて生まれるんだなということを学びました。

■死産や流産を減らすため講演活動

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