受診までの「応急処置」

【五十肩】入浴は短時間で済ませ市販の痛み止めでしのぐ

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 五十肩であれば、通常は発症から2週間目くらいで「慢性期」に入って、肩の痛みが治まり始める。この時点で痛みが軽減しないようなら、きちんと受診して原因をはっきりさせた方がいい。

「慢性期では炎症が治まるので痛みは和らぎますが、次第に関節包が硬くなって肩の動きが悪くなります。そのまま動かさないでいると肩の可動域が狭くなるので、無理のない範囲で少しずつ動かすことが大切です」

 炎症が治まれば、今度は肩を温めて血行を良くした方がいい。温めると痛みが和らぎ、動かしやすくなるので、肩のストレッチや運動はお風呂の後にでもやろう。「振り子体操」や「うちわ体操」は、肩関節の拘縮を予防する運動療法として整形外科でも指導される。

◆「振り子体操」…立ち姿勢でおじぎをした状態から、肩が痛い方の腕を垂らし、力を抜いて前後左右に振る

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