研究の結果、体重偏見の内在化の度合いが高い人たちでは、メタボリックシンドロームの診断基準を満たす傾向にありました。また、補足の解析では内在化の度合いが低い人に比べて、高い人でメタボリックシンドロームが約3倍多いという結果でした。
この論文だけで、体重偏見の内在化がメタボリックシンドロームを引き起こすとは結論できませんが、体重に対する偏見は健康問題の改善につながらないばかりか、逆に悪影響を及ぼす可能性が示唆されています。
肥満体形に対する非難は差別的問題であるとともに、「肥満者の健康を悪化させる危険がある」ということは知っておくべきでしょう。
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