あの話題の治療法 どうなった?

【歯科インプラント】人気治療「オールオン4」の不安材料

 それを避けるには術後の定期検診は当然として、歯科医師の手術技術が必要。経験・知識の乏しい若手歯科医師には難しいが、“少しでも費用を安く上げたい”との患者のニーズに応えようとして、自分の力量以上の技術が必要な患者に施術するケースも少なくないという。

「インプラントを埋め込むには、患者さんの顎の骨量を増やさなければならない場合がある。そのときどうすればいいのか、その際の生物学的リスクはなにか、多くのインプラント治療法の中からどの治療法を選ぶか。歯科医師は普段からよく勉強して最新の知識を絶えず吸収し、技術を学ばなければ判断できません。いくら歯科医師がインプラントへの信頼回復を訴えても、利潤を追求するメーカー主導の講習会に数日出席しただけで、簡単にインプラント治療を始められる現状を変えない限り、新たな“問題”発生の可能性は残ります」

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