「認知症」を知るための20週間

生活環境も大きく影響 医師が教える「ボケない食生活」

マグロの刺し身(トロ)なら1日3~5切れ程度(C)日刊ゲンダイ

■カマンベールチーズ

「カマンベールチーズの白カビは、発酵されたミルクで作られています。このカビは、アルツハイマー型認知症の原因物質であるアミロイドベータを取り除いてくれる働きがあると考えられています」

■ビタミンE含む野菜を取る

 ビタミンEを多く含むカボチャやモロヘイヤなどは、積極的に取り入れる。

「ビタミンEの摂取量が少ない人の危険度を100とすると、多い人のそれは30まで下がるといわれています。ビタミンC、βカロテンも効果的と考えられます」

■1日に中瓶1本のビール

「適度なお酒は認知症の予防になるという研究結果が出ています。ほとんど飲まない人の危険度を100とすると、週1回以上飲む人は68。ビールなら1週間で中瓶1~6本、1日にすれば1本程度が適量でしょう。もっともアルコール類の中では、ポリフェノールを含む赤ワインが特にいいという報告は多いです。フランスの大学の研究では、1日グラス3杯くらいのワインを飲んでいる人の危険リスクは、そうでない人の4分の1になったといいます。ただし、飲み過ぎはリスクを高めます。1年間で2回以上、酔い潰れる経験がある人は、そうでない人の10倍も認知症になる危険が高いのです」

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