ところが、背骨の働きが落ちて吸収力が低下すると、筋力を出さないように脳が制限をかける。吸収できる範囲以上の力がかかるとケガをするからだ。筋力が制限されたまま運動をしても効果が出づらく、そのまま無理に行おうとするとケガのリスクが高くなる。
■ポイントは3つ
では、運動する前に何から始めればいいのか?
早川さんによれば、ポイントは「失った背骨のしなやかさを取り戻す」「筋力の制限を改善する」「もともと持っている筋肉がしっかり働くようにする」の3点。これらを押さえたエクササイズがある。
①背筋を伸ばし、両手を上げて頭の後ろで交差し、細く長くなるイメージで真上に伸びる。7秒間×3回。
②右手を上げ、背骨が弧を描くイメージで左側に倒し、右の脇腹を伸ばす。しっかり伸ばしたところで7秒間キープ。反対側も同じようにする。