がんによる症状というのは、その部位によって異なります。一般的には、肺がんは血痰、咳、食道がんは食べ物がつっかかる、大腸がんは血便、乳がんでは乳腺にしこり……などが挙げられますが、初期のがんでは症状がない場合が多いのです。やはり、早く見つけて、早い処置をして、完全にそのがんを消失させることが大切です。
しかも初期なら、場所によっては内視鏡で切除、手術となっても一般的には軽く、手術後の抗がん剤治療や放射線治療を必要としないことが多いため、長い間、苦労しなくて済むといえます。
早めにがんが見つかることで、早く治癒する可能性が高くなります。病院にかかる時間と費用も少なくて済むわけです。ですから、症状はなくとも検診を受けるべきです。
ただ、日本での検診率は30~40%と低く(がん種によって違います)、キャンペーンをしてもなかなか増えていません。医療制度の違いもあると思いますが、アメリカやイギリスなどでは乳がん・子宮がん検診率は70%以上にも及びます。
がんと向き合い生きていく