薬を適正に使用するうえで、「適正量」を守るのも大事なことです。少なすぎると効きませんし、多すぎれば副作用のリスクが高くなります。
薬の添付文書に記載してある用法・用量を守って飲んでいても、過量になることがあるので注意してください。体に取り入れる量(飲む量)が同じでも、出ていく量(排泄量)が少なくなってしまうと、体の中に入っている薬の量が過剰になってしまう場合があります。また、薬の飲み合わせによって効果が強く出てしまうケースもそれに該当します。
薬が体外へ排泄される機構は主に2種類あります。①「腎臓で代謝されて尿として排出される」パターンと、②「肝臓で代謝されて糞便中に排出される」パターンです。
どちらで代謝されるかは薬ごとに変わってきます。つまり、腎臓もしくは肝臓のいずれかの機能が低下してきたら、体内に残る薬の量が過剰になり、副作用が出やすくなる可能性が高くなるということです。
クスリと正しく付き合う