愉快な“病人”たち

虚弱体質から日本代表へ 大山加奈さん喘息との付き合い方

「心が体を引っ張っていく」と語った(C)日刊ゲンダイ

 当然のことながら、走るのは非常に遅く、何度も“周回遅れ”を経験しました。高地トレーニングでバテてしまって、2~3日練習を休んだこともありました。でも、なぜか試合中には発作は出ないんです。きっと、気が張っているからなんだと思います。

 本当はよくないのですが、現役を引退してからは吸入もさぼっています(笑い)。それでも「部屋の掃除は頻繁に」、旅先では「保湿は十分に」を心掛けています。

 今、小学生の子供たちにバレーをはじめとしたスポーツの素晴らしさをお話しする機会に恵まれています。そのたびに、「喘息を持っていたけれど、頑張ってオリンピック選手になれたよ」と話すんです。子供たちも共感してくれて、「頑張っていたら、夢をかなえることができるんだ」と思ってくれるようで、うれしいです。

 私はバレーに出合って人生が百八十度変わりました。夢中になれるものが見つかると、病気を持っていても元気に過ごせると実感しています。心が体を引っ張っていく――確かに、そんな部分があるんですね。

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