受診までの「応急処置」

【のどの痛み】一般医薬品の「のど飴」は何が違うのか?

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「仕事などで飴をなめるのは都合が悪いという人にお薦めなのは、『龍角散ダイレクトスティック』(第3類医薬品)です。顆粒タイプで、口の中に入れるとすぐに溶けるので利便性がいい。私も常に携帯していて、講演やテレビ出演の前に飲んでいます」

 ただし、一般用医薬品ののど飴の多くは、他の鎮咳去痰薬や風邪薬、鎮静薬などと併用することを禁止している。他の薬を飲んでいるようなら、薬剤師に相談して医薬部外品ののど飴を選んだ方がいいという。

 では、発熱のある「のどの痛み」の場合はどうか。市販の解熱鎮痛薬を飲んでもいいが、「非ステロイド性抗炎症薬(エヌセイド)」よりも「アセトアミノフェン」を選んだ方がいいという。アセトアミノフェンは、抗炎症作用は弱いが、エヌセイドより副作用が少なく安全性が高いのが特徴だ。

「エヌセイドは熱がよく下がるために、治ったと思ってこじらせてしまう人が非常に多いのです。エヌセイドを飲むのなら、症状が重いときには、頓服薬として使うようにした方がいいでしょう」

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