「仕事などで飴をなめるのは都合が悪いという人にお薦めなのは、『龍角散ダイレクトスティック』(第3類医薬品)です。顆粒タイプで、口の中に入れるとすぐに溶けるので利便性がいい。私も常に携帯していて、講演やテレビ出演の前に飲んでいます」
ただし、一般用医薬品ののど飴の多くは、他の鎮咳去痰薬や風邪薬、鎮静薬などと併用することを禁止している。他の薬を飲んでいるようなら、薬剤師に相談して医薬部外品ののど飴を選んだ方がいいという。
では、発熱のある「のどの痛み」の場合はどうか。市販の解熱鎮痛薬を飲んでもいいが、「非ステロイド性抗炎症薬(エヌセイド)」よりも「アセトアミノフェン」を選んだ方がいいという。アセトアミノフェンは、抗炎症作用は弱いが、エヌセイドより副作用が少なく安全性が高いのが特徴だ。
「エヌセイドは熱がよく下がるために、治ったと思ってこじらせてしまう人が非常に多いのです。エヌセイドを飲むのなら、症状が重いときには、頓服薬として使うようにした方がいいでしょう」
受診までの「応急処置」