インフルもOK 病欠の収入をカバーする傷病手当の基本

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 そして「標準報酬月額を30で割った標準報酬日額の3分の2に日数を掛けたものが傷病手当金になります」(荻原氏)。

 標準報酬月額が30万円なら日額1万円。その3分の2の6667円が1日分だから、6日で4万2円。一般的な会社員ならインフルエンザの時は、有給休暇や病気休暇が使われるはずだが、がんや心筋梗塞などで長期離脱が余儀なくされ収入がストップするケースを考えれば頼もしい制度だ。

「毎月の医療費負担を一定額に抑える高額療養費制度を活用すると、たとえ1カ月の医療費が100万円になっても一般的な年収のサラリーマンなら毎月8万円程度の負担で済みます。これと傷病手当制度を活用すれば、民間の手厚い保険に頼る必要はありません」(荻原氏)

 申請漏れが多いといわれるだけに要チェックだ。

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