甲状腺機能が活発になると、甲状腺ホルモンの分泌量が過剰になります。すると、副腎髄質ホルモン「カテコラミン」の受容体の感受性が高まって作用を増強するといわれています。カテコラミンは、カテコールアミンとも呼ばれる副腎髄質ホルモンで、アドレナリン、ノルアドレナリン、ドーパミンといった神経伝達物質の総称です。心拍数を増加させて血圧を上げたり、血糖値を上げるなどして、ストレスに立ち向かう態勢を整える働きがあります。また、腸管にも収縮作用を示すため、必ずと言っていいほど便秘します。同時に血管に作用して収縮させる働きもあることから、花粉症の症状を引き起こす目や鼻の粘膜で充血がコントロールされ、症状を抑えるのではないかと私は考えています。
■カテコラミンが影響する
実際、その年に「もう花粉症は治ったのかな」と思っていたら、甲状腺機能をきちんとコントロールできていた翌年は、しっかり花粉症の症状が表れました。これは自分自身で人体実験をしたようなもので、もちろん“教科書”には載っていません。
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