さらに、突然死を起こした人の79・1%で溺水の兆候が認められました。溺水とは気道内に液体が入り、気道が閉塞することによる窒息の一種です。ちなみに溺水による死亡のことを溺死と呼びます。そして、溺水兆候のあった人は、溺水兆候のなかった人に比べて統計学的にも有意に血中のアルコール濃度が高いことが示されました。
これらの結果を整理すると、入浴中の突然死に注意したいのは、高齢者で心臓病を治療中の人であり、特に冬場において飲酒した状態で入浴することはかなり危険といえそうです。このような状況下では、入浴中の体調変化に十分注意する必要があります。
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