あの話題の治療法 どうなった?

昔とは違う注射の作法 “もむ”のはNGな薬もある

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 しかし近年は、どの病院でもアルコール消毒したら、すぐ注射を打つことが多い。

「病院も忙しいし、注射で問題になるような細菌はアルコール綿で注射部位をぬぐってすぐでも、ある程度、ばい菌が揮発しますから問題なしというわけです」

 ちなみに、エタノールは最初の数秒で多くの雑菌は殺菌され、99・9%以上の除菌に要する時間は15秒以下とされる。

 なお、献血車の血液採取では、アルコールが完全に揮発してから注射を打つという。

●注射後の入浴

 以前は、「注射をしたその日は、ばい菌が入るから風呂には入らないこと」といわれた。しかし、これもなぜ悪いかという医学的根拠がないという。

「一般的な皮下注射、筋肉内注射、点滴、静脈内注射などは入浴しても問題ありません。ついでに、注射の後、ばんそうこうなど貼られます。でもこれは、血が出たりしたとき、洋服などに付く防御策です。乾いたらすぐ取ってもかまいません」

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