実は、昨年の今頃も同様のニュースが流れました。その時、サバイバーの患者さんから、こんな悩みを打ち明けられたのです。
「せっかくがんのことを考えずに暮らしていたのに、『5年生存率』をあらためて意識させられました。もし私が再発して、また治療になったら……。ニュースを聞いて以来、不安な毎日を過ごしています」
がんを忘れて暮らせるほど、良いことはありません。しかし、治療からどんなに月日が経っても、不安はなくならないのが現実です。日常の心が揺らぐと、体調が悪化したり、これまでできていたことが、できなくなってしまうこともあるかもしれません。
不安を抱えていて、ひとつも良いことはありません。できるだけ不安が軽くなり、和らぐように、必要な時には相談窓口を訪ねてみてください。
看護師直伝 がん治療と笑顔で付き合う